ここら辺で一息入れて、話を脇道にそらさせてください。
久しぶりの日勤です。についてブログを書いていたら、
お昼までのところでNO.10にもなってしまって、疲れてきました。
今回は業界の内情をみなさんにお伝えしておきたいと思います。
今度うちに入る新しい利用者さんは他社が経営している住宅型有料老人ホームに現在入居されています。
そこを退去してうちのグループホームに入るにはもちろんわけがあります。
この方には担当のケアマネージャーさんがついています。
この方のご家族はケアマネージャーさんに相談したんです。
今入っているところ(施設)は何もしてくれない。って。
何もしてくれないといっても本当に何もしてくれないわけではありません。
食事は提供してくれますし、寝床(個室)も用意してくれています。
必要なら訪問介護サービスを使って入浴も通院も掃除も買い物も手伝ってくれます。
でも、でも、それだけなのです。
え?
それだけで充分だろ。って?
いやいや、この方は認知症なのです。
(ちなみに認知症でない方はグループホームには入れません)
認知症の方にはもっと多種多様なケアが必要なのです。
同じ要介護高齢者でも認知症がある方とない方では決定的な違いがあります。
誤解を恐れずにそれを一言で言いきります。
それは、
認知症の方は不安が強い(もちろん全ての方がというわけではありません)
ということです。
そりゃそうですよね~
たった30秒前に起きたことを忘れてしまうんですもの。
想像してみてください。
自分がもしそのような立場に置かれたらどうなるか?
精神を保つことができるか?
己の存在、自己存在を確立できるか?
怖いですね~
恐ろしいですよね~
だからこそその不安を払拭する作業が必要なのです。
訪問介護サービスだけではそれができません。
主に必要な最低限度の介護サービスを想定して制度設計されているからです。
このようなことを踏まえて先ほどの新しい入居者さんのご家族の声を解釈してみましょう。
「今いるところ(施設)は何もしてくれない」
これは介護サービスはしてくれるけど、認知症の利用者さんに対する心のケアまではしてくれない。
ということを表しています。
そこでこの担当ケアマネさんは考えました。
「そうだ!グループホームにしよう!」
ナイスアイディアです。
「グループホームといえばのじり苑だ」
たいていのケアマネさんはつきあいのあるひいきにしている施設があります。
「のじり苑に電話してみよう」
プルルル・・・プルルル・・・
「はい。のじり苑です」
その電話にでたのはたまたま私でした。
(ちなみに普段私は電話にでることはありません。たまたまです。夜遅かったのです)
「〇〇(ケアマネ事業所の名前)の〇田です。今そちらは空いてますか?」
「空いてます」と私。
「すぐに入れますか?」と担当ケアマネ
「はい。入れます」と私(本心は人手不足で大変なんだけど、ま、いざとなれば自分の休みを削ればなんとかなるか)
「一度、見学に行ってもいいですか?」と担当ケアマネ
「はい。どうぞ」と私。
なんということでしょう。。。
このケアマネさんは新米だったのです。いや、新人ケアマネだったのです。
なぜ彼女がうちに電話してきたのかは知りません。
聞いてもいません。
その事業所とは古くからのつきあいなので、きっと周りの同僚ケアマネからでも
うちの評判を聞いたのでしょう。
後日、その新米ケアマネさんはうちに見学にいらしたそうです。
私は不在だったためお会いしていません。
そして、無事にうちを気に入ってくださり、この利用者さんを紹介してくれました。
この利用者さんは強い徘徊癖があるそうです。
勝手に他の利用者さんの部屋に入って寝ていたり、テレビを見ていたりして度々クレームがあがるそうです。
今いる施設ではそれに対応できていない。
いや、そもそも対応するつもりもない。
そりゃそうでしょう。
人手が足りないんですから。
金にもならない仕事をわざわざする必要もない。
うちは違います。
金にならなくてもやるときは自腹を切ってでもやるし、
人手が足りないんだったら入居者数を減らします。
事故で入居者さんの命を落としたりしたらそれこそ大変じゃないですか。
テレビで謝罪会見しなきゃいけなくなるんですよ。
恥です。
日本は恥の文化です。
何を書きたいのかわからなくなってきました。
要は恥をとるか金をとるか。
いや、プライドをとるか恥をかくか。か・・・
いや、信用をとるか金をとるか。か?
まぁ、どっちでもいいや。
美意識の問題でしょ。
美意識の!!
眠くなってきました。
続く。。。