帰宅欲求の強いK夫妻。
奥様はカギがかかっていて家に入れないのならジャスコのカギ屋に頼んで
開けてもらえばいいと言い出します。
ジャスコのカギ屋に行ったら出張はしていないと断られました。
しかたなく近所の中華料理屋で嫁の帰りを待つことに。
その後、嫁の職場まで行きますが、出張中だと嘘をついたところ、、
奥様に違うカギ屋に行けと言われる。
車を走らせ、市内でも有名なカギの〇谷に行きます。
時間は既に夜10時も目前。
当然店はしまっています。
私は店の前に車を停めて奥様に言いました。
「〇〇さん。カギ屋ももう閉まってるみたいだよ」
「明日何時に開くか見てくるね」
車を降りて営業時間がどこかに書いてあるだろうと
探してみたのですが、どこにも書いてありません。
車に戻り奥様に言いました。
私 「〇〇さん。明日10時に開くって。今日はもう帰ろう。うちに泊まって」
奥様「じゃあ交番に行ってください」
「交番に行けば、こうゆう困っている人を助けてくれるはずです」
私 「・・・」
奥様「南交番に行ってください」
私 「・・・わかりました。」
南交番はすぐ近くです。
私の地元ですからすぐわかります。
南中(青森南中学校)時代によくお世話になっていたのでわかります。
あれは中一の2月のことです。
サンワドーで友達2人と万引きをして捕まりました。
2人のうちの1人がポマードを万引きしたのです。
僕たち2人はその彼の犯行が周りから見えないように左右に分かれて壁になりました。
その不審な姿は防犯ビデオにはっきりと映っていたそうです。
僕の罪は窃盗ほう助です。(まだ13歳だったので少年法で守られましたが)
3階の事務所に通されて従業員のおっちゃんに怒られました。
ポケットの中の物を全部だせと言われて出しました。
僕のポケットからはここに来る前に行ったジャスコで万引きした
シャーペンと消しゴムなどがでてきました。
友達のポケットからはたいしたものは出てきませんでした。
こいつらジャスコでは何も盗らなかったんだな。
妙に感心しました。
一瞬、俺だけが又怒られるのかとあせりました。
しかし、ここはサンワドー。ジャスコではありません。
しかも中学生がポケットにシャーペンと消しゴムを入れていても
そう違和感はありません。
しかし、新品の消しゴムがポケットからでてくるのはおかしいよな。
僕はそう思いました。
しかしそこは指摘されることはありませんでした。
そのおっちゃんの目は節穴だったのでしょう。
しかし、ぼくらは怒られました。
こっぴどく怒られました。
しかも交番に突き出されました。
うまれて初めてパトカーに乗ったあの時の記憶は、
今も鮮明に覚えています。
何でこんな30年近くも昔のことを思い出さなきゃいけないんだ。
そう思いながら僕は南交番へ車を走らせます。
なんということでしょう。。。
続く。