前回までのあらすじ・・・
朝からサタさんにつかまり、
新しい入居者さんが入る居室のチェックを終え、
二階の事務所に上がろうと思ったら今度はキヨエさんにつかまるも、
無事に事務仕事をいくつか終え、福祉タクシー事業の担当者と打ち合わせをし、
下に降りて行ったらまたキヨエさんにつかまるも、
とうとう現場にたどりつきます。
最初に待っていた仕事は将棋の代打ち。相手は二郎さん。
しかも形勢はかなり不利。
はたして勝負の行方は・・・・
しばらくの間、両者一歩も譲らぬ均衡状態が続きます。
開始30分が経過したあたりでしょうか(将棋中は時計はみていません)
二郎さんがとうとうミスをしました。
私に飛車角両取りを桂馬でされてしまったのです。
二郎さんは飛車を逃がします。
私は角をいただきます。
これで二郎さんは飛車が二枚。
私は角が二枚。
これで五分五分です。
ここまで持ってくるのに30分も使ってしまいました。
すべてはばかひとみのせいです。
しかし、ここからが本当の私と二郎さんとのいつもの勝負です。
それからも両者一歩も譲らぬ状態がさらに30分続きます。
しかし、確実に一手一手と局面は終盤に近づいていきます。
開始後1時間が経過した頃のことです。
お互いどっちが先に詰ませることができるかと、
他をよせつけない緊迫した真剣な空気が流れている、
まさにそのときに、、、
我々のそばを通りかかった空気を読めないあるひとりの女が声をかけてきました。
ばかひとみです。
ひとみ「何回目ですか~?」
私 「一回目だね!!」(誰のせいでこうなったとおもっちゅんずや!!)
一蹴です。
そばでそれをみていた男性職員が大笑いしました。
ばかひとみはえへらえへらと笑みを浮かべながら去っていきました。
時刻は朝11時を過ぎました。
続く・・・